初診の流れ
よくある質問
ドクターブログ

視力の左右差 メリット・デメリット

左右の目の視力に差があって、疲れるという訴えを聞くことがあります。

それでは、視力に左右差があると、どんなメリット、デメリットがあるでしょうか。

デメリット
まずは、デメリットですが、やはり視力に左右差がある場合に、メガネやコンタクトレンズで矯正しないと目が疲れる、頭痛がする、肩がこるなど、眼精疲労を起こすことがあります。また、遠近感や立体感が大切なお仕事をされている方は、矯正しないと不都合が生じることが予想されます。例えば、良好な動体視力を求められるスポーツや大型バスや2種免許の運転などです。

メリット
中高年の老眼への対策を考える時に、視力の左右差がメリットになることがあります。
片方の目は近視がなく、他方の目は近視があると、近視が無い目で遠くを見て、近視がある目で近くを見ることが出来ます。メガネに遠近両用メガネがありますが、近視が無い目と近視がある目で、メガネ無しに自分の目で遠近両用をやっている状態になるのです。このような状態をモノビジョンといい、片目ずつ役割分担するという方法です。このような視力に左右差がある方は、老眼が始まる年齢になっても老眼鏡をかけずに日常生活を送ることができる可能性があるのです。遠くも近くもメガネを使用せずに見ている方のなかには、このような視力に左右差がある方が含まれていると思われます。
既に老眼が始まっている方でも両目に近視がある場合、片目にだけコンタクトレンズを入れるとかメガネに度を入れるとかすれば、同じ状態を作ることが出来ます。また、白内障手術やLASIK(レーシック)など近視に矯正手術の際にも意図的に近視に左右差をつけることで、同様の状態を作ることも可能です。
では、どちらの目で遠くを見て、どちらの目で近くを見たらよいのでしょう? 一般的には、「効き目で遠く、もう片目で近くを見る」のが違和感が少ないと言われております。

但し、元々視力に左右差が無い方で、意図的な左右差に満足できる人は30%くらいと言われております。また、女性の方が満足する率が高いとも言われております。つまり万人に向く方法とは言えませんが、左右の視力が違っていても、体(脳)が適応してくれることがありますので、老眼対策の選択肢の一つとして考えてみてください。

このように視力の左右差は、老眼対策の一つとして注目されておりますが、自分に向くのか眼科で良くご相談ください。

国立 眼科|みたにアイクリニック|国分寺市 国立駅3分の眼科


日付:   カテゴリ:みたにアイ ニュース, 目の病気